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ぜんじ
ふりがな文庫
“
前司
(
ぜんじ
)” の例文
主馬
(
しゅのめ
)
判官といわれ最年長の老人。一子越中
前司
(
ぜんじ
)
盛俊は、鵯越えで戦死。盛国自身は壇ノ浦で虜となり、鎌倉に曳かれ、後、絶食して死す。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると、突然ある日、そのころ
筑後
(
ちくご
)
の
前司
(
ぜんじ
)
の
小舎人
(
ことねり
)
になっていた弟が、盗人の疑いをかけられて、左の
獄
(
ひとや
)
へ入れられたという知らせが来た。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ここはこの二、三年、院のお渡りもなく、備前
前司
(
ぜんじ
)
基宗というものが留守居をしていた。この法住寺殿の中では、時ならぬ酒盛が始っていたのである。
現代語訳 平家物語:06 第六巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
小山判官
秀朝
(
ひでとも
)
や、佐々木入道貞氏や、大和弥六左衛門ノ尉や、長崎四郎左衛門ノ尉や、北条駿河八郎や、宇佐美摂津
前司
(
ぜんじ
)
や、武田伊豆守や、渋谷遠江守、
足利
(
あしかが
)
治部大輔高氏や
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
甥
(
をひ
)
の法師の頼みますには、
丹波
(
たんば
)
の
前司
(
ぜんじ
)
なにがしの殿が、あなた様に会はせて頂きたいとか申して居るさうでございます。
六の宮の姫君
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
それの大将には大智院ノ宮、弾正ノ
尹宮
(
いんのみや
)
、
洞院
(
とういん
)
ノ実世、二条ノ中将為冬など、公卿色がつよく、侍大将では、島津、江田、筑前の
前司
(
ぜんじ
)
ら、二十余家の旗がみえる。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「名古屋の
前司
(
ぜんじ
)
候うなり、美福門はわが手にて攻める、余人かならず手出し給うな」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
長崎
円喜
(
えんき
)
、金沢ノ
大夫
(
たゆう
)
宗顕
(
そうけん
)
、
佐介
(
さかい
)
ノ
前司
(
ぜんじ
)
宗直
(
むねなお
)
、小町の
中務
(
なかつかさ
)
、
秋田
(
あきた
)
城
(
じょう
)
ノ
介
(
すけ
)
、越後守
有時
(
ありとき
)
、
右馬
(
うま
)
ノ
頭
(
かみ
)
茂時
(
しげとき
)
、
相模
(
さがみ
)
の
高基
(
たかもと
)
、
刈田式部
(
かったしきぶ
)
、武蔵の
左近将監
(
さこんしょうげん
)
など、ひと目に余る。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
補佐
(
ほさ
)
には。
顕家
(
あきいえ
)
の父、北畠
亜相
(
あそう
)
(親房)、結城宗広。——供には、冷泉少将家房、
伊達
(
だて
)
ノ蔵人行朝、三河
前司
(
ぜんじ
)
親朝、そのほか数千の
弓箭
(
きゅうせん
)
が、列の先も
霞
(
かす
)
むばかり流れて行った。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土岐
伯耆
(
ほうき
)
、芦名ノ判官、三浦
若狭
(
わかさ
)
、千田太郎、
城
(
じょう
)
ノ
大弐
(
だいに
)
、
結城
(
ゆうき
)
七郎、小田の常陸ノ
前司
(
ぜんじ
)
、長江弥六左衛門、長沼駿河守、渋谷遠江守、伊東前司、狩野七郎、宇佐美摂津ノ判官、
安保
(
あぼ
)
の左衛門
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新田義貞はじめ、武田、
塩冶
(
えんや
)
、結城、宇都宮、名和そのほか、これにおる者の手兵だけでも……。いや、
雑賀隼人
(
さいかはやと
)
、加賀の
前司
(
ぜんじ
)
信宗、土佐守兼光らなど、指を折ればまだまだ多い。味方は万を
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
海東左近将監
(
かいとうさこんしょうげん
)
、長井丹後守、越後ノ
前司
(
ぜんじ
)
貞知
(
さだとも
)
など、およそ二千騎。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのすきに、
伊具
(
いぐ
)
越前
(
えちぜん
)
ノ
前司
(
ぜんじ
)
宗有
(
むねあり
)
が、横から注意をうながした。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
司
常用漢字
小4
部首:⼝
5画
“前司”で始まる語句
前司盛俊
前司行長