“亜相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あそう66.7%
あしょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その補佐ほさには。顕家あきいえの父、北畠亜相あそう(親房)、結城宗広。——供には、冷泉少将家房、伊達だてノ蔵人行朝、三河前司ぜんじ親朝、そのほか数千の弓箭きゅうせんが、列の先もかすむばかり流れて行った。
僧正の親は、僧正自身がもう七十すぎの老人であるから、ことわるまでもなく、世にはいない人だが、宇治の亜相あそうと人びとから愛称され、皇后宮大夫をも勤めていた宇治大納言隆国たかくにであった。
亜相あしょうはいまおいででないが苦しゅうあるまい。えつをとらせてやりましょう。きざはしの下に待たせておおきなさい」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな気の弱い歌も時にはまれるほど、何もかもがあじけないはかなさに映るひとみにもなる彼女だったが、しかし東から北畠の亜相あしょうがこれへ帰ってからは、廷臣たちの意気もとみに揚がり
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)