つくっ)” の例文
授業料と云う名をつくって、生徒一人から毎月きん二分にぶずつ取立て、その生徒には塾中の先進生が教えることにしました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
口に仁義忠孝など饒舌しゃべりながら、サアとうときにはれ程に意気地いくじはない。ことに不品行で酒をのんで詩をつくって書が旨いとえば評判がい。すべて気にわぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
或は白木しらき指物細工さしものざいくうるしぬりてその品位を増す者あり、或は障子しょうじ等をつくって本職の大工だいく巧拙こうせつを争う者あり、しかのみならず、近年にいたりては手業てわざの外に商売を兼ね
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大きに安堵あんどして、今では颯々さっさつとそんな事を人に話したりこの通りに速記することも出来るようになったけれども、幕府の末年には決してうでない、自分からつくっわざわい
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)