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何共
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なんとも
ふりがな文庫
“
何共
(
なんとも
)” の例文
ナマヌル魂の木村父子は
旅
(
りょ
)
の
卦
(
け
)
の文に
所謂
(
いわゆる
)
鳥其巣を
焚
(
や
)
かれた旅烏、バカアバカアと自ら鳴くよりほか無くて、
何共
(
なんとも
)
せん方ないから
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
蓄積して校舎建築費に当つる
心算
(
つもり
)
に御座
候
(
そろ
)
依っては近頃
何共
(
なんとも
)
恐縮の至りに存じ候えども本校建築費中へ御寄附
被成下
(
なしくださる
)
と
御思召
(
おぼしめ
)
し
茲
(
ここ
)
に呈供仕
候
(
そろ
)
秘術綱要一部を
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
送る我等なれば最早此上は
何共
(
なんとも
)
仕方
(
しかた
)
なしと云けるを三吉
額
(
ひたひ
)
を
押
(
おさ
)
へ夫は道理の事ながら我等
何程
(
なにほど
)
稼
(
かせ
)
ぎても不運にして斯の體と相成ども今一度商賣に取付度
何卒
(
なにとぞ
)
昔
(
むか
)
しの好みを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
こんなに何うも
何共
(
なんとも
)
ハヤ千万有難う、親子の者が助かります、
彼
(
あれ
)
は誠に孝行致して呉れ、親思いでワク/\致して呉れますが、
才覚
(
はたらき
)
の無い親を持って
不便
(
ふびん
)
とは思いながら
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其上此頃の上国の論は先生に御
直
(
じき
)
ニうかゞい候得バ、はたして小弟の愚論と同一かとも奉
レ
存候得ども、
何共
(
なんとも
)
筆には尽かね申候。彼是の所を以、心中御察可
レ
被
レ
遣候。猶後日の時を期し候。
手紙:107 慶応三年九月二十日 木戸孝允あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
▼ もっと見る
主人もこれには
何共
(
なんとも
)
困るだろう、何とかして遣りたいが、差当って今何とすることもならぬ、是非が無い、自分が今帯びている石帯を貸してやるより道は無いと
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
お兼は聞豫て吾助に入
智慧
(
ぢゑ
)
されし事なれば宅兵衞に
對
(
むか
)
ひ今更斯なる上は
何共
(
なんとも
)
詮方
(
せんかた
)
なし何れへ成とも
連退
(
つれのい
)
て是非共女房にして給はるべしといはれて宅兵衞は五十を
越
(
こ
)
えて十六七の娘を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
是は
何共
(
なんとも
)
何
(
ど
)
うも御親切千万有難う、親子の者が窮して居りまするのを蔭ながら御心配下され、着物がなければ貸して遣ろうと仰しゃる
思召
(
おぼしめ
)
し、千万
辱
(
かたじけな
)
い事で、御親切は無にいたしません
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうぞ殿様此の
後
(
のち
)
も寄ってお呉んなさい、へえへえ有難う、おい
嬶
(
かゝ
)
ア、
大切
(
たいせつ
)
に取って置きな、御三家御三卿が
喰
(
くら
)
うてえんだが、旨くも
何共
(
なんとも
)
ねえものを飲むんだな、香の物の
好
(
い
)
いのを出して呉れ
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
治「
何共
(
なんとも
)
お礼の
為
(
し
)
ようがない」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
共
常用漢字
小4
部首:⼋
6画
“何共”で始まる語句
何共片付