亡後なきあと)” の例文
なし七日々々の追善つゐぜん供養くやういと念頃ねんごろとむらひ兄弟にぞこもりける然るに半四郎はかねての孝心ゆゑ親の亡後なきあとは兄の半作を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ような悪い事はいたさぬわい、只今も願う如く、かねてお前の望みの通り重二郎殿と末長すえなごう夫婦になって、我が亡後なきあと追善供養ついぜんくようを頼みます、申し御両君ごりょうくん如何いかゞでございます
知らざれ共我が亡後なきあとめぐあはば其方力になりてくれよと遺言ゆゐごんして終りてより實にしんはなきよりとは斯如かくのごときならん夫後そのご傳吉は人にたのまれ江戸表へ飛脚ひきやくに來たり途中とちう鴻巣宿こうのすじゆく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御勸め申上候まゝ元來もとより惡心あくしんの有せらるゝ殿樣ゆゑ一方ひとかたならず御意にいり日々惡事のみ相談あるにより私し事も遠からず平左衞門殿の手にかゝり候はんと思ひさだめ※私し亡後なきあとは何の樣子も御存なく御歎おなげきも有らんかと存じ此事がらあら/\書殘かきのこし參らせ候なほくはしく申上度候へども少時間のひま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)