二人連ふたりづ)” の例文
なつのはじめに、よく蝦蟆賣がまうりのこゑく。蝦蟆がまや、蝦蟆がんまい、とぶ。また蝦蟆賣がまうりにかぎりて、十二三、四五ぐらゐなのが、きまつて二人連ふたりづれにてあるくなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ある兵隊服へいたいふくた、二人連ふたりづれのおじさんが、おくすりりにきました。一人ひとりのおじさんは、松葉まつばづえをついて、往来おうらいうえで、なにかおおきなこえして、わめいていました。
小さな年ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
よつてしからぬ二人連ふたりづれを、畜生ちくしやう蝦蟆賣がまうりめ、とふ。たゞし蝦蟆がま赤蛙あかがへるなり。蝦蟆がまや、蝦蟆がんまい。——そのあとから山男やまをとこのやうな小父をぢさんが、やなぎむしらんかあ、やなぎむしらんかあ。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ある、十二、三になったおとこが、二人連ふたりづれでやってきました。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)