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世迷言
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よまいごと
ふりがな文庫
“
世迷言
(
よまいごと
)” の例文
恋には人間の真髄が動く、とか聴かされて、又感服した。
其他
(
そのた
)
まだ
種々
(
いろいろ
)
聴かされて一々感服したが、
此様
(
こん
)
な事は皆
愚言
(
たわごと
)
だ、
世迷言
(
よまいごと
)
だ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そればかりか、恐らく乾き切ってコチコチになっているであろう舌で、殆ど意味をなさぬ
世迷言
(
よまいごと
)
をつぶやく気勢さえ感じられた。
お勢登場
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
こうした見方もあるいは現代の俳人に多少の参考にはなるかもしれないと思ったので思い出話のついでに拙ない
世迷言
(
よまいごと
)
を並べてみた次第である。
明治三十二年頃
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
鯰入 やあ、何と、……それを頼みたいばッかりに恥を
曝
(
さら
)
した
世迷言
(
よまいごと
)
じゃ。……嬉しや、大目に見て下さるかのう。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ロージングは好まざる人に取っては全くの
世迷言
(
よまいごと
)
だ。私は冗漫になる記述を避けて、直ちにそのレコードについて語ることとしよう。(すべてコロムビア)
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
るに
世
(
よ
)
にすねたる
阿呆
(
あはう
)
は
痛
(
いた
)
く
文学者
(
ぶんがくしや
)
を
斥罵
(
せきば
)
すれども是れ
中々
(
なか/\
)
に
識見
(
しきけん
)
の
狭陋
(
けふろう
)
を
現示
(
げんじ
)
せし
世迷言
(
よまいごと
)
たるに
過
(
す
)
ぎず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
例の通り
駕籠
(
かご
)
に乗り、若いのが駕籠わきに附添って、そうして、この唐人小路の思いがけない
曝
(
さら
)
し物のところまで来て、そのさらし物の
世迷言
(
よまいごと
)
が耳に入ると、グッとこたえてしまいました。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「何を申す、
世迷言
(
よまいごと
)
を——」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「
世迷言
(
よまいごと
)
を申すな」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女は
世迷言
(
よまいごと
)
を呟きながら、飽かず宝石を弄んでいたが、やがて、ふと気がついた様に、残り二つの棺桶に目を注いだ。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
道学先生の
世迷言
(
よまいごと
)
のように思って、鼻で
遇
(
あし
)
らっていた男だが、不思議な事には、此時此手紙を読んで
吃驚
(
びっくり
)
すると同時に、今夜こそはと
奮
(
いき
)
り立っていた気が忽ち
萎
(
な
)
えて、
父母
(
ちちはは
)
が
切
(
しき
)
りに懐かしく
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
鉱蔵
世迷言
(
よまいごと
)
を
饒舌
(
しゃべ
)
るな二才。村は今既に
旱
(
ひでり
)
の焔に焼けておる。それがために雨乞するのじゃ。やあ
衆
(
みんな
)
、手ぬるい、遣れ遣れ。(いずれも猶予するを見て)
埒
(
らち
)
明
(
あ
)
かんな、伝吉ども来い。(と
喚
(
わめ
)
く。)
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もうこの上貴様の
世迷言
(
よまいごと
)
を聞いている暇はない。じゃあアバヨ。奥さんは確かに
頂戴
(
ちょうだい
)
したぜ」
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
もう
世迷言
(
よまいごと
)
も申しますまい。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
世迷言
(
よまいごと
)
をわめき立てた。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
世迷言
(
よまいごと
)
を言うなよ。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
迷
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“世迷”で始まる語句
世迷
世迷事