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不悪
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あしからず
ふりがな文庫
“
不悪
(
あしからず
)” の例文
所がもう五六日で出発しようといふ時になつて、Sから「種々都合悪しく旅行は出来ない、少くとも京都へは行けないから
不悪
(
あしからず
)
……」
厄年
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
守り相営み
不申
(
もうさず
)
候然るに昨日仮葬之節追て日限御知せ可申上御約束之処前件の次第故
不悪
(
あしからず
)
御承引
可被下
(
くださるべく
)
候右御報道併せて御礼奉申上候也
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そのため貴殿にも何事も洩らさず同婦人に自由行動を
執
(
と
)
らせ候段、
何卒
(
なにとぞ
)
不悪
(
あしからず
)
御諒恕
(
ごりょうじょ
)
賜
(
たま
)
わりたく、貴殿の御骨折に対しては警察当局も感謝
致居候
(
いたしおりそうろう
)
。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「なおまた故人の所持したる書籍は遺骸と共に焼き棄て候えども、万一貴下より
御貸与
(
ごたいよ
)
の書籍もその
中
(
うち
)
にまじり居り候
節
(
せつ
)
は
不悪
(
あしからず
)
御赦
(
おゆる
)
し下され
度
(
たく
)
候
(
そうろう
)
。」
彼
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
右の如く謡曲会、俳句会、短歌会、新体詩会等、会の連発にて当分の間は、のべつ幕無しに出勤致し
候
(
そろ
)
為め、
不得已
(
やむをえず
)
賀状を以て
拝趨
(
はいすう
)
の礼に
易
(
か
)
え
候段
(
そろだん
)
不悪
(
あしからず
)
御宥恕
(
ごゆうじょ
)
被下度候
(
くだされたくそろ
)
。……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
これにおられる
寨主
(
さいしゅ
)
宋公明には、久しくあなたを慕っておられ、梁山泊一同協議のうえ、あなたを仲間にお迎えしようものと、すなわち、呉用が一策を用いた次第でした。——
不悪
(
あしからず
)
、不悪
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「今日子供が自動車に跳ねられて死にましたものですから、悲しくてごたごたいたしております。主人もすぐお伺い出来ますかどうか分りませんが、遅れましても
不悪
(
あしからず
)
おゆるし下さいませ。」
旅愁
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
それから又、問題が私にはつきりしてゐない為に私の答へた所でも、あなたの要求された所と一致しなかつたかも知れません。それも
不悪
(
あしからず
)
大目
(
おほめ
)
に見て置いて下さい。以上
はつきりした形をとる為めに
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何
(
なん
)
だ、これは? ……『
昨日
(
さくじつ
)
のことは夫の罪にては
無之
(
これなく
)
、皆浅はかなるわたくしの心より起りしこと故、何とぞ
不悪
(
あしからず
)
御ゆるし下され
度
(
たく
)
候
(
そうろう
)
。……なおまた
御志
(
おこころざし
)
のほどは
後
(
のち
)
のちまでも忘れまじく』
三つの窓
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
“不”で始まる語句
不可
不思議
不憫
不図
不味
不審
不埒
不幸
不愍
不相変