“あやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.7%
4.8%
危急0.8%
危険0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細身ほそみ造りの大小、羽織はかまの盛装に、意気な何時いつもの着流しよりもぐっとせいの高く見える痩立やせだち身体からだあやういまでに前の方にかがまっていた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
せきたりりょうたり。独立して改めず。周行してあやうからず。もって天下の母となすべし。われその名を知らず。これをあざなして道という。いてこれが名をなして大という。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
われまことなんじたばかられて、いぬる日人間ひとの家に踏み込み、いた打擲ちょうちゃくされし上に、裏のえんじゅつながれて、明けなば皮もはがれんずるを、この鷲郎に救ひいだされ、危急あやうき命は辛く拾ひつ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ト、胸をでつつ物語れば。聴水は打ち笑ひ、「そはまこと危急あやうかりし。 ...
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
危険あやうく見えましてございますのであなた様をお呼び致しましたが……あの時にはどうやらあなた様には、門の内外でどなた様かと、お話ししておいでなさいましたようで
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)