“ろうぼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
老母100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此地震このぢしん初期微動繼續時間しよきびどうけいぞくじかん七八秒程しちはちびようほどあつたようにおもはれる。各先生かくせんせいとも地震ぢしん感得かんとくせられるやいなや、本能的ほんのうてきそとされたが、はつといてみると老母ろうぼ屋内おくないのこされてあつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それで、ふと戦死せんしということがあたまかんだのだ。ぼくが、今日きょうにも戦死せんししたら、あとにのこった老母ろうぼに、ただ一言ひとことぼくが、勇敢ゆうかんたたかってんだといって、げてもらいたかったのだ。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、なんでもいいさかずきだと、おとうさんはいっていられた。これをわらないように大事だいじになさいよ。これだけが、このうちたからだと、いってもいいんだから。」と、老母ろうぼはいいました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)