“れいじよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
靈場50.0%
嶺上50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火山かざん噴火ふんか鳴動めいどう神業かみわざかんがへたのは日本につぽんばかりではないが、とく日本につぽんにおいてはそれがなり徹底てつていしてゐる。まづ第一だいゝちに、噴火口ふんかこうかみたまへる靈場れいじよう心得こゝろえたことである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
みなみいけを、それ/″\奧方おくがた阿蘇津妃命あそつひめのみこと長子ちようしたる速瓶玉命はやみかたまのみこと靈場れいじようかんがへられてあつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
さら日本につぽんでは、火山かざんぬし靈場れいじよう俗界ぞつかいけがされることをいとはせたまふがため、其處そこきよめる目的もくてきもつ時々とき/″\爆發ばくはつおこし、あるひ鳴動めいどうによつて神怒しんどのほどをらしめたまふとしたものである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
道の右は山を𠠇りて長壁と成し、石幽いしゆう蘚碧こけあをうして、幾条いくすぢとも白糸を乱し懸けたる細瀑小瀑ほそたきこたき珊々さんさんとしてそそげるは、嶺上れいじようの松の調しらべも、さだめてこのよりやと見捨て難し。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)