“はなび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花火36.7%
煙火33.3%
煙花20.0%
烟火具3.3%
爆竹3.3%
華火3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしと、日出雄少年ひでをせうねんと、ほか一群いちぐん水兵すいへいとは、りくとゞまつて、その試運轉しうんてん光景くわうけいながめつゝ、花火はなびげ、はたり、大喝采だいかつさいをやるつもりだ。
ほたる野道のみち花火はなび
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
私はまたあの花火はなびといふ奴が好きになつた。
檸檬 (旧字旧仮名) / 梶井基次郎(著)
ある晩縁側へ出て庭で煙火はなびをあげるのを見てたら綺麗な女の人が菓子を包んできて
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
或晩龍馬と二人でこツそりと小舟にのり、島へ上つて煙火はなびを挙げましたが、戻つて来ると三吉さん等が吃驚びつくりして、今方向ふの島で妙な火が出たが何だらうと不思議がつて居りました。
「それは本気か」煙火はなびの為に真青に彩られた廣介の顔の、目ばかりが紫色にギラギラと輝いて、突き通す様に千代子を睨みつけました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一人一人に変化のある、そして気のいた点の共通である巴里パリイ婦人の服装を樹蔭こかげの椅子で眺めながら、セエヌ河に煙花はなびあがる時の近づくのを待つて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「両国の煙花はなびの晩でしたっけねえ——」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
砲撃は、ますます熾烈しれつさを加え、これに応酬おうしゅうするかのように、イギリス軍の陣地や砲台よりは、高射砲弾が、附近の空一面に、煙花はなびよりも豪華な空中の祭典を展開した。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
脊には燃ゆる海綿をり、耳後には小き烟火具はなびを裝ひ、わきには拍車ある鐵板を懸けたり。
また各町内ごとに踊り輪をつくって、これがジャンジャンドンドン、夜も昼も音頭と囃子はやしで練りあるく。子供らは花火に狂い、わけて投げ爆竹はなびの音は絶えまもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
間もなく、山門のひさしは、ばらばらとくずれ、火塵かじんはまるで華火はなびのように噴きあげて、快川の影も、だんだん黒く変ってきたが、しかもなお曲彔きょくろくに懸ったまま倒れもせずに楼上にあるではないか。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)