“はがく”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
葉隠	66.7%
葉隱	33.3%

葉隠

向（むこ）うて筋違（すじっかい）、角（かど）から二軒目に小さな柳の樹が一本、その低い枝のしなやかに垂れた葉隠（はがく）れに、一間口（けんぐち）二枚の腰障子（こししょうじ）があって、一枚には仮名（かな）、一枚には真名（まな）で豆腐と書いてある。

三尺角 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

葉隠（はがく）れの花（はな）

親鸞 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

葉隱

向（むか）うて筋違（すぢつかひ）、角（かど）から二軒目（けんめ）に小（ちひ）さな柳（やなぎ）の樹（き）が一本（ぽん）、其（そ）の低（ひく）い枝（えだ）のしなやかに垂（た）れた葉隱（はがく）れに、一間口（けんぐち）二枚（まい）の腰障子（こししやうじ）があつて、一枚（まい）には假名（かな）、一枚（まい）には眞名（まな）で豆腐（とうふ）と書（か）いてある。

三尺角 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)

あの嘴（くちばし）で丹念（たんねん）に、這奴（しやつ）我（わ）が胸（むね）、我（わ）が腹（はら）の毛（け）を殘（のこ）りなく毮（むし）り取（と）つて、赤裸（あかはだか）にした處（ところ）を、いきみをくれて、ぬぺらと出（だ）して、葉隱（はがく）れに……へたばる人間（にんげん）をぎろりと睨（にら）んで、噴飯（ふきだ）す由（よし）。

月夜 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)