“葉隠(はがく)” の例文
旧字:葉隱
ゆうべの夢見(ゆめみ)が忘(わす)れられぬであろう。葉隠(はがく)れにちょいと覗(のぞ)いた青蛙(あおがえる)は、今(いま)にも落(お)ちかかった三角頭(かくとう)に、陽射(ひざ)しを眩(まば)ゆく避(さ)けていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
怏々(おうおう)と、楽しまない日を、幾月もうそこで暮したことか、人知れず葉隠(はがく)れに燃えて腐って、やがて散るしかない——真紅(しんく)の花の悩みのように。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
向(むこ)うて筋違(すじっかい)、角(かど)から二軒目に小さな柳の樹が一本、その低い枝のしなやかに垂れた葉隠(はがく)れに、一間口(けんぐち)二枚の腰障子(こししょうじ)があって、一枚には仮名(かな)、一枚には真名(まな)で豆腐と書いてある。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
葉隠(はがく)れの花(はな)
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)