“ねしづま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寐鎮25.0%
寝静25.0%
寢鎭25.0%
寢靜25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狂女は果してざりけり。よろこへるお峯も唯へる夫も、褒美もらひし婢も、十時近きころほひには皆寐鎮ねしづまりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
夜半人の寝静ねしづまつた時、唯一人ただひとり舷につて水を凝視すれば「死」はいつも自分の目前めのまへに広がつてゐる事を自覚するにつけ、自分は美しい星のしたなるこの人生に対して
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
……うでないと、あのふくろふとなへる呪文じゆもんけ、寢鎭ねしづまつたうしたまちは、ふは/\ときてうごく、鮮麗あざやか銀河ぎんが吸取すひとられようもはかられぬ。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はらすべしと其夜近所きんじよ合壁がつぺき寢靜ねしづまりたる頃藤重が家にしのび行て見るに是は如何に何程なにほどひらかんとしてもくぎにてそとよりつけて有ば少しもあかず内の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)