“にげさり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逃去50.0%
迯去50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も見ずして逃去にげさりけり役人は外の者にかまひなくつひに多兵衞願山の兩人を捕押とりおさへ高手小手にいましめつゝ夫より家内をあらためて町内へあづけ兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
逃去にげさり金はまんまと奪ひ取仕合しあはせよしと兩人五百兩宛配分はいぶんして悦び別れけり然ばかの兩替屋にては翌朝早速さつそく町奉行所へ訴へ出ければ大岡殿島屋の手代てだい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申にぞ越前殿其松五郎は何方いづこにありしやとのおたづねに右松五郎は先達さきだつ惡漢わるもの八五郎と申者召捕めしとられし時より何處へか逃去にげさり其後行方分らざるよし申立ければ越前守殿其八五郎とは先達さきだつて八丈島へ流罪るざい申付たるどろ八が事ならん其せつ泥八が申口にて相尋あひたづねし松五郎なる者行衞ゆくゑ知れず勿論もちろん其節ならば其方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つくさせたくわたくしは出家しゆつけ遁世とんせいゆゑ母や弟をたすけ候事なれば身命しんめいすて候てもすくはんとぞんじ其盜賊なりと申いつはり候其夜全くの盜賊は迯去にげさりたり其譯そのわけは私事はゝや弟をたづねんと所々方々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とき明荷あけにの中に在りし金四百五十兩并びに幸之進が胴卷どうまきの中にありし二十兩餘りの金と大小だいせう衣類迄いるゐまで奪取うばひとり行衞も知れず迯去にげさりける依て彼の供人は江尻宿へ引返ひきかへし宿役人へことわおき死骸しがいを改め飛脚ひきやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)