“なまあたた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生暖55.6%
生温44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そらいろ銀色ぎんいろひかって、生暖なまあたたかなのことでありました。としをとったおんなが、はまほうから、かごのなかに、たくさんのたらをいれてりにまいりました。
女の魚売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある生暖なまあたたかい日の暮れです。僕はこの部屋のテエブルを中に漁夫のバッグと向かい合っていました。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ひざまずいて探って見ると、これは女らしい、長い髪を乱して土にいて、その頬からのどあたりには生温なまあたたかい血が流れていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ただ、おりおり、生温なまあたたかなかぜおきほうから、やみのうちをたびしてくるたびに、あねかえるのをっているおとうとかおたりました。おとうとは、もはやたえられなくなって、いていました。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)