“なまあたゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生暖50.0%
生温50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今こゝへ来てたゝずんでみると、矢張土間にはかまどの湯がたぎらしてあって、生暖なまあたゝかい空気の中に、あの忘れられない異臭が匂っているのである。
生暖なまあたゝかいかぜく日であつた。くもつた天気が何時迄いつまで無精ぶせうそら引掛ひつかゝつて、中々なか/\れさうにない四時過からうちて、あに宅迄たくまで電車で行つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それが、何時から始まつた事か、冷たい筈の石地藏の肌が人間のやうに生温なまあたゝかくなつて居ることが發見されました。最初は多分、其邊で鬼ごつこでもして居る、里の子供達が氣が付いたのでせう。
「……生温なまあたゝかいところを見ると明日あしたは雨かな」
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)