“なまぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
生温100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生温なまぬるきかぜのごとほねもなきうごく——そのそら鏽銀しやうぎんかねはかかれり。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ただ、その石のように握り締めた両手のこぶしの間から、生温なまぬるい汗がタラタラとほとばしり流れるのをハッキリと意識していたものだが、「手に汗を握る」という形容はアンナ状態を指したものかも知れん。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その藻草があたかも生温なまぬるい風になぶられるように、波のうねりで静かにまた永久に細長い茎を前後にうごかした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)