“てにもつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
手荷物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人ふじんとも/″\せつすゝめるので、元來ぐわんらい無遠慮勝ぶゑんりよがちわたくしは、らば御意ぎよゐまゝにと、旅亭やどや手荷物てにもつ當家たうけ馬丁べつとうりに使つかはし、此處こゝから三人みたり打揃うちそろつて出發しゆつぱつすることになつた。
いとは月のいゝあの晩に約束した通り、翌々日よく/\じつに、れからは長く葭町よしちやうの人たるべく手荷物てにもつを取りに帰つて来たが、の時長吉ちやうきちはまるで別の人のやうにおいと姿すがたかはつてしまつたのに驚いた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
此処こゝでさん/″\たせられて、彼此かれこれ三四十ぷん暗黒くらやみなかつたのちやうや桟橋さんばしそとることが出来できた。したのはかたばかりのちひさな手荷物てにもつで、おほきなトランクは明朝みやうてうりにいとのことだ。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)