“てづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手製42.9%
手作28.6%
手造14.3%
手捏14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おおきなおくび、——これに弱った——可厭いやだなあ、臭い、お爺さん、ならぬにおい、というのは手製てづくりの塩辛で、この爺さん、彦兵衛さん、むかし料理番の入婿だから、ただ同然で、でっちあげる。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
交通がすごくふべんなので、小学校の生徒は四年までが村の分教場にゆき、五年になってはじめて、片道五キロの本村の小学校へかようのである。手作てづくりのわらぞうりは一日できれた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
つて、近所きんじよ子供こども手造てづくりにしたたこげにます。田圃側たんぼわきれたくさなかには、木瓜ぼけなぞがかほしてまして、あそまはるにはたのし塲所ばしよでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さうして、この手造てづくりにしたものゝたのしみをとうさんにをしへてれたのは、祖母おばあさんでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それから附近の清冽な泉を銀の壺にんで、崑炉こんろと名づくる手捏てづくりの七輪しちりんにかけて、生温なまぬるいお湯を湧かします。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)