手製てづく)” の例文
手製てづくりの甘い物を)とかいって、何か見舞をたずさえてきて、病人に上げてくれと置いて行った。その度に
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おおきなおくび、——これに弱った——可厭いやだなあ、臭い、お爺さん、ならぬにおい、というのは手製てづくりの塩辛で、この爺さん、彦兵衛さん、むかし料理番の入婿だから、ただ同然で、でっちあげる。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手製てづくりて母のたまひしものなればこの柚味噌はをがみてたうぶ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)