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ちょくけい
但しこれは
姿のある
天狗に
就いて
申したのでございます。
天狗の
中には
姿を
有たないのもございます。それは
青味がかった
丸い
魂で、
直径は三
寸位でございましょうか。
お
爺さんがそう
言われている
中に、
天狗さんは
直径一尺もありそうな、
長い
大きな
杉の
枝を
片手にして、二三十
丈の
虚空から、ヒラリと
身を
躍らして
私の
見ている、すぐ
眼の
前に
降り
立ちました。
独美の家は門人の一人が養子になって
嗣いで、二世瑞仙と称した。これは
上野国桐生の人
村岡善左衛門常信の二男である。名は
晋、
字は
柔行、また
直卿、
霧渓と号した。