“たびびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旅人86.9%
旅客8.3%
族人1.2%
族客1.2%
行旅1.2%
行路者1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつくしいおひめさまがいられて、いい音楽おんがく音色ねいろが、よるひるもしているということだ。」と、また一人ひとり旅人たびびとがいっていました。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
落草ぬすびとども道をささへて、行李にもつも残りなくうばはれしがうへに、人のかたるを聞けば、是より東の方は所々に新関しんせきゑて、旅客たびびと往来いききをだにゆるさざるよし。
たとへば物思ふ異郷の族人たびびと、路にて知らざる人々に追及おひしき、ふりむきてこれをみれども、その足をとゞめざるごとく 一六—一八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
誰か知る、山の腰低く垂れて翼なき族人たびびともなほ登るをうるは何方いづかたなるやを。 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あゝわが兄弟よ、我等は皆一のまことの都の民なり、汝のいへるは族客たびびととなりてイタリアに住める者のことならむ。 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
『予章記』に、呉猛が殺せし大蛇は、たけ十余丈で道を過ぐる者を、気で吸い取り呑んだので、行旅たびびと断絶した。『博物志』に、天門山に大巌壁あり、直上数千じん、草木こもごも連なり雲霧掩蔽えんぺいす。
この教えによっても判るように、苦労は、これを避けて楽なところへ逃げ出すのもいけないが、さればと言って苦労にかじりつき、これに蝕まれるのも正しい人生の行路者たびびとではありません。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)