“たびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タビト
語句割合
旅人60.0%
田人40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことし四十を二つ三つ越えたばかりの大伴家持おほとものやかもちは、父旅人たびとの其年頃よりは、もつと傑れた男ぶりであつた。併し、世の中はもうすつかり変つて居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
旅人たびとの歌に、「湯の原に鳴く葦鶴あしたづはわが如くいもに恋ふれや時分かず鳴く」(巻六・九六一)というのがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
大同三年(八〇八年)に成ると伝うる『古語拾遺こごしゅうい』の終りの一節、大地主神おおちぬしのかみが田を営み、牛の肉を田人たびとに食べさせた罰によって、いなごの害を受け苗葉なえはたちまち枯れ損じたという条に
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「村」という雑誌に書いた「苗忌竹なえいみたけの話」は、不十分ながらそれを説こうとしたものであった。島根広島二県の間に行われる大田植には、サゲと称する田人たびと頭取とうどりが、高い杖を携えて出場する。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)