“そのみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其身73.9%
其躯8.7%
其実4.3%
其果4.3%
其躬4.3%
当身4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其後そののち旗野は此家このやすまひつ。先住のしつが自ら其身そのみを封じたる一室は、不開室ととなへて、開くことを許さず、はた覗くことをも禁じたりけり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何れか戀のほむら其躯そのみを燒きくし、殘る冷灰の哀れにあらざらんや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
実際危険あぶない。レオナルド、ダ、ヸンチと云ふ人は桃のみき砒石ひせきを注射してね、其実そのみへも毒がまはるものだらうか、どうだらうかと云ふ試験をした事がある。所が其桃をつて死んだ人がある。危険あぶない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
椰子が其果そのみかく殻皮こくひなかをさめて
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
嫡子ちやくしに致されしやと尋ねられければ主税之助夫等の儀はおほせに候へども藤五郎は其躬そのみ不行跡ふぎやうせきにして勿々なか/\異見いけんも聞入ず其上亂酒により一たび公儀かみの御苦勞にもかゝりし者に付押籠おしこめ相廢あひはいし候とこたへければ越前守殿其は一應聞えたれども何故に藤五郎の食物しよくもつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
過去世に人間の遠祖が当身そのみ巨大怪異の爬虫輩の強梁跋扈きょうりょうばっこに逢った事実を幾千代後の今に語り伝えて茫乎ぼうこ影のごとく吾人の記憶に存するものが竜であるという説のみでは受け取れず