“其躯(そのみ)” の例文
然(しか)れども(一一五)蚤(はや)く患(うれひ)を刑(けい)せらるるに救(すく)ふ※能(あた)はず。呉起(ごき)、武矦(ぶこう)に説(と)くに形勢(けいせい)の・徳(とく)に如(し)かざるを以(もつ)てす。然(しか)れども之(これ)を楚(そ)に行(おこな)ふや、(一一六)刻暴(こくばう)少恩(せうおん)を以(もつ)て其躯(そのみ)を亡(うしな)ふ。悲(かな)しい夫(かな)。
何れか戀の炎(ほむら)に其躯(そのみ)を燒き蓋(つ)くし、殘る冷灰の哀れにあらざらんや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)