“そのひま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其間40.0%
其隙20.0%
其暇20.0%
其閑20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其間そのひまに、わし消息しらせで、ロミオがこの計畫けいくわくり、おことめさッしゃるまへに、此方こちることとならう。わし共々とも/″\目覺めさめまでばんをして、其夜そのようちにロミオがおことをばマンチュアへれていなう。
それよりは其隙そのひまで内職の賃訳ちんやくの一枚も余計にして、もう、これ、冬が近いから、家内中に綿入れの一枚も引張ひっぱらせる算段をなければならぬ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其隙そのひまに私はかおを洗う、飯を食う。それが済むと、今度は学校がっこうへ行く段取になるのだが、此時が一日中で一番私の苦痛の時だ。ポチがあとを追う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
朝飯あさめしを済せて伯父さんの先生の出勤を見送って了うと、学校は午後だから、其迄は身体に一寸ちょっとすきが出来る。其暇そのひまに自分の勉強をするのだが、其さえ時々急ぎの謄写物とうしゃものなど吩咐いいつかって全潰まるつぶれになる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
奪はんと付狙つけねらへども後藤に油斷ゆだんなきゆゑ終に其閑そのひまなく翌日あすとなりしかば又同道して次の夜は箱根はこねこし三島宿の長崎屋嘉右衞門といふ旅籠屋へつきけるに宿の女ども立出たちいで是は/\御客樣只今おすましの御湯を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)