“そのかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其間80.0%
其奸20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、京橋で車掌が切符を切りに奥へ入って来たから、僕は再び前の通り繰返したが、今度は見向きもせずに、前部へ引返して終った。其間そのかん回数券の客ばかりで、現金の収入はなかったようだ。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
其間そのかんたゞ一歩いつぽだ。なるほど黎明しのゝめ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
これもっ九天邪きゅうてんじゃるの使つかいもうけ、十悪を罰するのつらね、魑魅魍魎ちみもうりょうをして以て其奸そのかんるる無く、夜叉羅刹やしゃらせつをして其暴そのぼうほしいままにするを得ざらしむ。いわんや清平せいへいの世坦蕩たんとうのときにおいてをや。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)