“そのあいだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
其間100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其間そのあいだも彼は山椿の枝を放さなかった。紅いつぼみくに砕けてしまったが、恋しき女の魂魄たましいが宿れるもののように、彼はの枯枝を大事に抱えていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其間そのあいだにも酒や博奕ばくちや女狂いや、悪い道楽は何でも為尽しつくした。うなると、二人が仲にも温かい春の続こう筈はない。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あるいは偶然かも知れぬが、其間そのあいだに何かの関係が有るらしくも思われるので、人々は自ずとのお杉を忌みかつ恐るるようになった。で、お杉は山𤢖を手先につかうとも伝えられた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)