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すうしやく
ニラジイランド、ヴェネジュラ、マレイ
諸地方には海底、川底、湖底抔に
杭を打ち込み
水面上數尺の所に床を張り
屋根を設けて住居とする者有り。
かういふ
津浪は
沖合に
於ては
概して
數尺の
高さしか
持たないから、もしそれが
其まゝの
高さを
以て
海岸に
押寄せたならば、
大抵無難なるべきはずである。
たとひ
海岸線が
直線に
近くとも、
遠淺だけの
關係で、
波の
高さが
數倍の
程度に
増すこともあるから、もし
沖合に
於ける
高さが
數尺のものであつたならば
或は
七十五尺といふような
高さの
洪水となり、
合計二萬七千人の
人命を
奪つたのに、
港灣の
兩翼端では
僅に
數尺にすぎない
程のものであつたし、
其夜沖合に
漁獵に
行つてゐた
村人は
両
崖には幹の白い枝から
数尺の
鬚を垂れた
榕樹や、
紅蜀葵に似た花を一年
中つけて居ると云ふ
樹や、
紫色をした昼顔の一種
五瓜竜などが目に
入る。