“しんきやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心境25.0%
真境25.0%
神橋25.0%
神鏡25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白隱和尚はくいんをしやう弟子でし東嶺和尚とうれいをしやうとかいふひと編輯へんしふしたもので、おもぜん修行しゆぎやうするものが、あさところからふかところすゝんで徑路けいろやら、それにともなふ心境しんきやう變化へんくわやらを秩序立ちつじよだてゝいたものらしかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一挙手一投足の末に至るまでこのわれ」が認識しつゝ絶えず過去へ繰越くりこしてゐるといふ動かしがたい真境しんきやうである。だから其処そこに眼を付けて自分のうしろを振り返ると、過去は夢どころではない。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
棧橋かけはしあたりはことに惨めである。数年前に、冬そこを通つてつくづく情なかつたことを思ひ起す。日光の大谷だいやの渓谷などでも、神橋しんきやうの上流の下河原しもかはらあたりはことにその感が深い。
あちこちの渓谷 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
幾千の弓張ゆみはり提灯の上を神輿みこし自然ひとりで動くやうに見えて四方に懸けた神鏡しんきやうがきら/\として通つたあと二三十分で祭の街は死んだやうに静かになつて、海の風がを送る。
住吉祭 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)