“繰越”の読み方と例文
読み方割合
くりこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともけちめているやつがあるかも知れないが、これは例外である。例外であるが蓄めていればそれだけの労力というものをあと繰越くりこすのだから、やはり同じ理窟りくつになります。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一挙手一投足の末に至るまでこのわれ」が認識しつゝ絶えず過去へ繰越くりこしてゐるといふ動かしがたい真境しんきやうである。だから其処そこに眼を付けて自分のうしろを振り返ると、過去は夢どころではない。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)