“くりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
繰込42.9%
繰越28.6%
刳込14.3%
呴犁湖14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あわてる時はかぬもので、剣術の代稽古をもする位だから、刀を持って出ればいに、慌てゝ居りますから心得のない槍の鞘を払って「賊め」と突き掛る処を、はっと手元へ繰込くりこ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一挙手一投足の末に至るまでこのわれ」が認識しつゝ絶えず過去へ繰越くりこしてゐるといふ動かしがたい真境しんきやうである。だから其処そこに眼を付けて自分のうしろを振り返ると、過去は夢どころではない。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
六の小さい体は、椅子の刳込くりこみにポックリと工合よく納まる。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
単于ぜんうは手ずから李陵のなわを解いた。その後の待遇も鄭重ていちょうを極めた。且鞮侯そていこう単于とて先代の呴犁湖くりこ単于の弟だが、骨骼こっかくたくましい巨眼きょがん赭髯しゃぜんの中年の偉丈夫いじょうふである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)