“こうさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
交叉82.6%
黄沙4.3%
紅紗2.2%
交扠2.2%
巧詐2.2%
甲佐2.2%
考査2.2%
黄砂2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に言伝える。天狗てんぐ狗賓ぐひんむ、巨樹、大木は、その幹のまた、枝の交叉こうさ一所ひとところせんを伸べ、床を磨いたごとく、清く滑かである。
彼は白い寝台しんだいの上に朦朧もうろうとした目を開いたまま、蒙古もうこの春を運んで来る黄沙こうさすさまじさを眺めたりしていた。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うねうね登って行くほどに、紅紗こうさ燈籠とうろう二、三十基がおぼろに彼方へ見え出してくる。おそらくは宛子えんし城の大手か。外門を入ると、音楽がきこえ、一群の騎馬列が照らし出されている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
踏まえた宝鐙あぶみには、珠をちらし、着たるは紅紗こうさほうで、下に銀のくさりかたびらを重ね、ぬいの帯、そしてその繊手せんしゅは、馬上、右と左とに、抜き払った日月の双刀そうとうを持っているのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これから八幡やわたという所、天竺木綿てんじくもめんの大きな国旗二つを往来の上に交扠こうさして、その中央に祝凱旋がいせんと大書した更紗さらさの額がかかっている、それをくぐると右側の屑屋の家では
八幡の森 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
はたしてしからば論者はナポレオン第三世のごとき人を帝王と仰ぐこそその本望ならん。すなわち圧制残忍なる欧州の籠絡巧詐こうさの帝王の臣民たるを欲するか。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
阿波那賀郡今津浦は昔の町屋の地で、その下の町の一つに片平町(阿波志)、肥後上益城かみましき甲佐こうさ郷の内に堅志田かたしたのカタビラは城砦の地で、馬場という村に属している(肥後国志)。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「うん、ぜんぶ、考査こうさすんだんだ。あさって通信簿つうしんぼですよ。」
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
と、突如、円形の黄砂こうさ広場は、直射を受けて眼に痛い。