“いれちが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入違80.0%
交叉10.0%
入交10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叔父御よりも甥の殿の方がまだしもの果報があると思いながら、香を手向たむけて去ろうとすると、入違いれちがいに来てけいを打つ参詣者があった。
秋の修善寺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
仮髪かつら逆熊さかぐまにて、まげは右へ曲ぐ。豆絞まめしぼりの手拭を後より巻き、前に交叉いれちがはせ、その端を髷の後へ返して、突つ込む。この手拭のかぶりかたは、権太に限りたるものなりと。
入交いれちがいになった向を直して、巡査は半身をるがごとく、肩をそびやかしてとまた角燈を突附けた。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)