“いりかは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入交33.3%
入側33.3%
入替33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが船が着くや否や集まつて来た石炭ぶねから幾百の黒奴くろんぼが歯まで黒く成つてあらはれ、曇つた空のもとに列を作つて入交いりかはり石炭を積み初めた時は鬼の世界へ来たかと恐ろしく感ぜられた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そこを通り抜けて、一畳幅に五畳か六畳を長く敷いた入側いりかは見たやうな薄暗い部屋を通つたが、茶の間でも其部屋でも処〻で、足踏につれてポコ/\と弛んで浮いて居る根太板のヘンな音がした。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
入替いりかはりて一番手の弓の折は貫一のそびら袈裟掛けさがけに打据ゑければ、起きも得せで、崩折くづをるるを、畳みかけんとするひまに、手元に脱捨ぬぎすてたりし駒下駄こまげたを取るより早く、彼のおもてを望みて投げたるが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)