“いりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入込80.6%
炒粉8.3%
入交5.6%
入混2.8%
海参2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて黒羽町に入込いりこむと、なるほど、遊廓と背中合せに、木賃宿に毛の生えたような宿屋が一軒、のき先には△△屋と記してある。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
おれは小さい時には顏に青筋が出てゝ、ひどい疳性で皆んなを手古摺てこずらせたさうだよ。炒粉いりこが思ふやうにゆだらないと云つて泣き入つたまゝ氣絶して、一時は助らないと思はれたさうだ。
母と子 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
大川氏が土地ところの人望を一身に背負つて立つた人で、現に町民に推されて、(或は推させて、)道会議員にもなつて居るけれど、町が発達し膨脹すると共に種々いろんな分子が入交いりこんで来て
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
町幅は概して狭く、大通でさえも、漸く二、三げん位であった。その他の小路は、軒と軒との間にはさまれていて、狭く入混いりこんだ路地ろじになってた。
猫町:散文詩風な小説 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
豚のロースの葛掛や粉海老の海参いりこじゃあんまり平凡だ。乃公は是非とも彼等の食い物を『竜虎闘りゅうことう』にしたい。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)