“黄沙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうさ66.7%
わうさ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに夷境へ近づくと、山川の気色も一変し、毎日狂風が吹き荒れて——いわゆる黄沙こうさ漠々ばくばくの天地が蟻のようなこの大行軍の蜿蜒えんえんをつつんだ。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は白い寝台しんだいの上に朦朧もうろうとした目を開いたまま、蒙古もうこの春を運んで来る黄沙こうさすさまじさを眺めたりしていた。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
黄沙わうさの原騎馬走る見ればおのづからただもはらに道とほりけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひた駈けに黄沙わうさの原を乗り進む蒙古の騎馬はうしろ見ずけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)