“くわいしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
會社30.0%
膾炙30.0%
会社10.0%
噲炙10.0%
灰砂10.0%
鱠炙10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時間勵行じかんれいかう水上みなかみさんはまるうち會社くわいしやからすぐに出向でむく。元園町もとぞのちやう雪岱せつたいさんはさきから參會さんくわいと。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お宮、貫一などゝいふ名は、『不如帰ほとゝぎす』の武男、浪子に於けるが如く、人口に膾炙くわいしやしてゐる。
尾崎紅葉とその作品 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
翌日よくじつ新聞しんぶんには、やみなか摸摸すり何人なんにんとやらんで、何々なに/\しなぬすまれたとのことをげて、さかん会社くわいしや不行届ふゆきとどき攻撃こうげきしたのがあつた。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)
小説にてはバリイが「ニコチン夫人」最も人口に噲炙くわいしやしたり。されど唯軽妙のひつ、容易に読者を微笑せしむるのみ。ニコチンの名、もと仏蘭西フランス人ジアン・ニコツトより出づ。
南木曾なぎその山のましらの聲が詩人の魂を動かしそめたとすれば、淺間大麓の灰砂くわいしやの谿は詩人の聲をうづめたとも言へやう。——島崎氏はこれより散文(小説)に向はれたのである。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
之れ即ち恋愛の本性と相背反する第一点なり、すべて恋愛はかくの如き者ならず、粋道は恋愛道に対する躓石しせきならんかし。近く人口に鱠炙くわいしやする文里のはなしの如き、尤も此説を固からしむるに足る可し。