“かいしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
膾炙66.1%
会社24.2%
会者1.6%
公司1.6%
廨舎1.6%
解者1.6%
醤油会社1.6%
魁車1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また従来から久しく人口に膾炙かいしゃきたって口に慣れているので、今殊更にこれを改めなくてもあえて不都合を感じないからでもあった。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
かれは、どうかして、はやく、はは病気びょうきをなおしたいとねがいました。会社かいしゃにいてはたらいているも、たえずこころは、いえへひかれました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
死んだ女の骨を噛じるのを見た翁は大いに驚き、その理由を訊ねると同時に、かくの如き所為は死者に対して失札であるとなじると、会葬会者かいしゃの答えに、これは決して左様な失礼の意味ではなく
屍体と民俗 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
ヘアネットの髪、田舎の辮髪者の髪、三銭か四銭で切らして、仲買人、公司かいしゃへ持って来て売る。辮髪切らない者、税金を出せという。公司、仲買人の持ってきた髪を、また六割か、五割に値切る。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
「八日。土浦藩ノ吏遠田志田登米三郡ノ版籍及ビ廨舎かいしゃ府庫ヲ致ス。余微恙びようアリ藤森少参事ヲシテ代ツテコレヲ収メシム。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
果して解者かいしゃの言ふが如く禅寺の松葉を以て十月頃の淋しさを現はさんとならば、神無月と言はずして霜月しもつきといはんにかず。けだし霜月は神無月に比して更に静かなればなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
……そこいもってきて、醤油会社かいしゃがつぶれたりして、うちもだいぶ辛いんじゃ。……しかし、十のもんが一つになったって、半分ずつは分けるんが、これ、兄の責任じゃと思うとる。
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
長三郎に魁車かいしゃがつきあうのやけれど、すいた水仙すいせんのところなんか、何だか変なもんや。私いくつ時分だったか、一本歯をはいて、ここの板敷を毎日毎日布を
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)