“きまづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気不味44.4%
気拙22.2%
氣拙22.2%
氣不味11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はたゞ双方の顔いろでそれが何か行き違つた、気不味きまづい話だとはすぐに察した。ことに陶の平常に似合はず神経質なのは目立つた。張政府の没落ももう時日の問題なのだから。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
快濶な主人夫婦はじめ四人の女は皆親切に話しかけて、仏蘭西フランスの風俗と言語とに慣れないおれを気拙きまづく思はさないやうに努めてれた。女達は皆おれの職業を聞いてお世辞を並べた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
和七は氣拙きまづさうに默り込んでしまひます。
すなら御米およねてゐるいまである。いまならどんな氣不味きまづいことを双方さうはうつのつたつて、御米およね神經しんけいさは氣遣きづかひはない
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
宗助そうすけ御米およねとはなか夫婦ふうふちがひなかつた。一所いつしよになつてから今日こんにちまでねんほどなが月日つきひをまだ半日はんにち氣不味きまづくらしたことはなかつた。言逆いさかひかほあからめつたためしなほなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)