“気拙”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣拙
読み方割合
きまず87.1%
きま6.5%
きまづ6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅葉と私とは妙なイキサツから気拙きまずくなっていたが、こうして胸襟きょうきんを開いて語ればお互に何のわだかまりもなく打解ける事が出来た。
小池助手は、この不機嫌な先生を、どう扱っていいのか見当もつかなかった。ただ、気拙きまずそうに、博士の横顔をチロチロと盗み見ながら、モジモジするばかりである。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
少くともあきたらなく思つて居ないだらうかと疑ひ出した。友達の冷淡を恨んだお桐の言葉を思ひ出さずには居られなかつた。且つ又母に対しても気拙きまづく思つた。見舞に来た人達が
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)