気拙きま)” の例文
旧字:氣拙
小池助手は、この不機嫌な先生を、どう扱っていいのか見当もつかなかった。ただ、気拙きまずそうに、博士の横顔をチロチロと盗み見ながら、モジモジするばかりである。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私達はそこで何を話したか、今ではひどく気拙きまずかったという感じの外は、ハッキリ覚えていないのだが、恐らく殆ど話らしい話をしなかったのではないかと思われる。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)