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気不味
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きまづ
ふりがな文庫
“
気不味
(
きまづ
)” の例文
旧字:
氣不味
突然な斯の来客の底意の程も図りかね、
相対
(
さしむかひ
)
に
座
(
すわ
)
る前から、もう何となく
気不味
(
きまづ
)
かつた。丑松はすこしも油断することが出来なかつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
僕はたゞ双方の顔いろでそれが何か行き違つた、
気不味
(
きまづ
)
い話だとはすぐに察した。
殊
(
こと
)
に陶の平常に似合はず神経質なのは目立つた。張政府の没落ももう時日の問題なのだから。
南京六月祭
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
代助は少しでも
気不味
(
きまづ
)
い様子を見せて、此上にも、女の
優
(
やさ
)
しい血潮を
動
(
うご
)
かすに堪えなかつた。同時に、わざと
向
(
むか
)
ふの意を迎へる様な言葉を
掛
(
か
)
けて、相手を殊更に気の毒がらせる結果を避けた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
気不味
(
きまづ
)
さを救つたのは、病身の娘であつた。娘が不意に気分が悪いと言ひ出したので、ジッド夫人は客室の長椅子に寝かせたのである。病人を扱ふ事は、ジッド夫人の数十年来の家事であつた。
亜剌比亜人エルアフイ
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“気不”で始まる語句
気不精
気不症