“かんたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
闞沢50.0%
官宅16.7%
鹹澤16.7%
閑宅16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蔡和は、哀号あいごうして、甘寧かんねい闞沢かんたくも自分と同腹なのに、自分だけを斬るのはひどいと喚いたが、周瑜は笑って
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あかりあかるき無料むりょう官宅かんたくに、奴婢ぬひをさえ使つかってんで、そのうえ仕事しごと自分じぶんおもうまま、してもしないでもんでいると位置いち
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
エヒミチはかえってれば自分じぶん位置いちいまはドクトル、ハバトフのわたって、病院びょういん官宅かんたくはや明渡あけわたすのをハバトフはっているというとのこと、またその下女げじょづけていた醜婦しゅうふは、このあいだから
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
鹹澤かんたく(ラグウナ)の上なる個々の人家を見るに、その壁は黄を帶びたる灰色を呈し、古代の樣式にもあらず、又近時の設計にもあらねば、要するに好觀にあらざりき。
われは慴然せふぜんとして肌膚きふあはを生ずるを覺え、急に舟を呼んで薄赤いろなる古宮殿、獅子を刻める石柱の前を過ぎ、鹹澤かんたくの方に向ひぬ。舟の指すところは即ち所謂岸區リドなりき。
姓はたわら、名は一八郎、三十四、五の男ざかり、九条村の閑宅かんたくにこもって以来、鳩使いとなりすまし、京の比叡ひえい飾磨しかまの浜、遠くは丹波あたりまで出かけて、手飼てがいの鳩を放して自在に馴らしている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)