“かわらけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土器76.9%
瓦盃7.7%
土杯3.1%
瓦器3.1%
土盃1.5%
灯盞1.5%
燃盞1.5%
燈盞1.5%
瓦欠1.5%
酒器1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とまたおばあさんは言いながら、三つ組の土器かわらけを白木の三宝のまま丁寧に客の前に置いて、それから冷酒れいしゅを勧めた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
湯巻ゆもじを新しく買うのを忘れたとみえ、十四、五の折、一度か二度締めた縮緬の土器かわらけ色になった短い湯巻が顕われ」た。
「私だ、これが瓦盃かわらけをおろして横道おうちゃくをきめておったから、折檻せっかんに入りました」と修験者が云いました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
やっと見つかったとは、庭でも歩いていて見つけたものであろうか。広巳の手はしぜんと瓦盃かわらけへ往った。女はことばを続けた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
次男三左衛門輝政をそばにおいて、いま土杯かわらけの祝い酒を酌みかわし、父子共に、よろい姿を、床几しょうぎせて、出門の時刻を待っていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寧子ねねは、神酒みき土杯かわらけと、勝栗勝こんぶとを乗せた三宝をそろえて出した。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
机の上には油をした瓦器かわらけを供えて、昼ながらの灯火ともしびを一本の灯心とうしんける。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところがその村に瓦師あり、先に瓦器かわらけを商主に贈った。
こんな物まで夫人はいつのまにか支度しておいたものとみえる。白木の三宝さんぼう土盃かわらけを、黙然もくねんと、勝頼にすすめた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その蛇は両眼は灯盞かわらけのように大きくて金光きんこうを放って輝いていた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
内にはおけの胴のような白い蠎蛇うわばみがいて、それが燃盞かわらけのような両眼を光らし、炎のような舌を出して、戴先生を一呑ひとのみにしようとするように口を持って来た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
内には桶の胴のような白い※蛇うわばみがいて、それが燈盞かわらけのような両眼を光らし、焔のような舌を出して、戴先生を一呑みにしようとするように口を持ってきた。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その蛇の両眼は燈盞かわらけのように大きくて金光を放って輝いていた。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
よその風に吹きまくられる石や瓦欠かわらけなどよりは消えやすい憾みがあるからである。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
大将には姫宮の御簾みすの中から酒器かわらけが出されて、宮の御装束一そろいが纏頭にされた。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)