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かみなづき
如何に
人にも
笑はれけん
思へば
其頃が
浦山し
君さま
東京へ
歸給ひし
後さま/″\
續く
不仕合に
身代は
亂離骨廢あるが
上に二
タ親引つゞきての
病死といひ
憂きこと
重なる
神無月袖にもかゝる
時雨空に
心のしめる
我れを
この里ちかき白峯といふ所にこそ、
二〇新院の
陵ありと聞きて、拝みたてまつらばやと、
十月はじめつかた、かの山に
登る。
一とせ
速くたちて、
一三五むかふ年の冬
十月の
初旬、快庵大徳、
一三六奥路のかへるさに又ここを過ぎ給ふが、かの
一宿のあるじが
荘に立ちよりて、僧が
一三七消息を尋ね給ふ。