“かはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可愛59.7%
可哀37.1%
可憫1.6%
可懷1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可愛かはいさうに景氣けいきのよいこゑ肺臟はいざうからこゑいたのは十ねんぶりのやうながして、自分じぶんおもはず立上たちあがつた。れば友人いうじんM君エムくんである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
爺さんは慈悲心の深い人でしたから、これを見ると可哀かはいさうでたまらなくなりました。そこで爺さんは人混みを押分けて前に出て申しました——
竜宮の犬 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
「あんた一人で東京までようおきやすか。」と母親おふくろはもう涙を一杯眼に浮べて「しげ可憫かはいさうに、おつれちつとも出来でけよらんのかいなあ。」
「え、一生涯! まあ可憫かはいさうに。」と婦人は小皺の寄つた顔をくしや/\させた。「そんな約束が何処にあるもんかね。まるで奴隷だわね。」
わすれたやうに、相變あひかはらず、すれつ、もつれつ、と可懷かはいい。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)