“かざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
崋山50.0%
花山11.5%
華山11.5%
火山7.7%
牙山3.8%
仮山3.8%
家山3.8%
河山3.8%
霞山3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
崋山かざんに至りては女郎雲助の類をさへ描きてしかも筆端に一点の俗気を存せず。人品じんぴんの高かりしためにやあらむ。到底とうてい文晁輩の及ぶ所に非ず。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ここに花山かざんといへる盲目の俳士あり。望一もういちの流れをむとにはあらでただ発句ほくをなんでける。やうやうにこのわざを試みてより半年に足らぬほどに、その声鏗鏘こうそうとして聞く者耳をそばだつ。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
これはやはり松風会員の一人であった盲俳人華山かざん君のために説くという形式によって居るが、その実居士の胸奥に漸く纏った自己の俳句観を天下に宣布したものであった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ワラが赤くなった! ワラが赤くなった! みあげてある馬糧まぐさのいちめんから、雨上あめあがりの火山かざんか、芋屋いもやかまのように、むっくり……と白いけむりがゆらぎはじめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
プリンス・ジェロム湾(牙山かざん湾)に着いたのが五月八日(新暦)の金曜日、翌日漢江を遡るという段になって、武器を一同に渡して使用法を教えた云々。
撥陵遠征隊 (新字新仮名) / 服部之総(著)
一八六八——李太王りたいおう五年四月十七日、一隻の黒船が、忠清ちゅうせい牙山かざん湾の行担ハンタン島に投錨した。
撥陵遠征隊 (新字新仮名) / 服部之総(著)
(これよりまへ碓氷うすひ峠その外木曾路の山中鳥雀いたつてまれなり。王安石一鳥不鳴山更幽の句覚妙めうをおぼゆ。)谷おほくありて山形甚円く仮山かざんのごとし。下諏訪春宮はるみやに詣り、五里八丁下諏訪の駅に到る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
旅魂りょこん 旧にりて 家山かざんに到らん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
気はさかんなり 河山かざんの色
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
或る日、虎ノ門の霞山かざん会館の前でA通信社の文化部のK君に出あつた。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)